新しい職種

研究者のキャシー・デビッドソン氏は2011年に、「今年小学校に入学した65%の子どもは、大学卒業時に今は存在していない職業に就く」と発言した。2011年に6歳だった子たちの大半が大学を卒業する年まではまだ多少時間があるが、2011年に存在しなかった職業は着々と増えていると感じられる。かくいう私だって、2012年に大学を卒業した大人だけれど、2018年からはもっぱら、2000年代には存在しなかった職種の仕事ばかりしてきた。そして今日もまた、去年にはまだなかったタイプの、つまりは生成AIがらみの広義の編集仕事についての打ち合わせをした。依頼してくれた知人経営者曰く、「この仕事を頼める相手として、僕が思いついたのは小池さんとMさん(私の元同僚)だけだった」そうである。Mさんも交え、「こういう仕事って、最終的にどういう職業名になるんでしょうね」と語り合う。打ち合わせメンバーの一人が「欧米では実際、こういう職種が増えてきているみたいです。結構高給取りみたいですよ」と言うので、Mさんと二人「じゃあ我々も高給を目指そう」と言い合う。まあでもわからない。AIがもっともっと進化すれば、2027年くらいにはその仕事さえも消えるのかも。すごい時代になったものである。

日記