人がみな
最近は、SNSを見ているととにかく皆が次々同じコンテンツ(postや動画やその他)に言及するので、常に同じCMが流れ続けるテレビチャンネルを見ているようで疲れてしまう。私が同質性の高い人たちを見過ぎなのか?とはもちろん思うし、実際その要素はあるだろうが、明らかに一昔前よりも「みんなが言及している気配を感じてそれに言及する人」の量が増えているというか、そういう話題の広がり方が激しくなっているように感じる。これは言及する人たちが悪いわけではなく、時代に伴うプラットフォーム作法の変化なのだ。話題になっているものに言及することの精神的・実際的コスパがあまりに良すぎる。それはそうじゃない方向に行った場合のリターンをプラットフォーム側が明確に下げているからであり、人間が行動をデザインされている結果にすぎない。オフラインもその原理が強くなっているから、ますます「売れたものを売る」一直線という感じ。あまりそれを意識しすぎてもよくないが、そうはいっても「みんなが言及しているものに言及したくない」感覚はどんどん強くなる一方だ。本当に言及したいものには素直に言及しつつ、皆が何かを一斉に見ているように感じられる時は、極力違うものを見るようにしたい。